女子校で過ごしたあの頃。
授業中に手紙を回したり、お昼休みにパン屋さんまでダッシュしたり…。
そして気づけば、ひとりの女の子の“ファン”になっていた。
あの時感じた“好き”は、どこか憧れのような、眩しい気持ちだった。
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みんなで手紙を回して、授業中もちょっとした恋バナや今日の晩ごはんの話まで…。
ときにはプリクラが入ってたり、先生に見つからないように必死だったな。
お昼休みになると、パン屋さんへダッシュするのが日課。
教室から走って行って、人気のパンが残ってたらちょっとした勝者気分だった。
そんな日常の中で、“ファン”みたいな気持ちが自然に生まれていた。
恋とかじゃない。
でも、「あの子、なんかすごいなぁ」って目で追ってしまう子。
私にとってそれが、りかちゃんだったのかもしれない。
細くて、背筋がすっとしていて、バレエの舞台で踊るその姿は、
「同じ年なのに、なんでこんなにキレイなんだろう…」って思わせる何かがあった。
直接話す機会は多くなかったけれど、
舞台袖で彼女の踊る姿を見たとき、心がふわっと浮かんだのを覚えてる。
憧れに近い、でも少し切ないような気持ち。
あとから思うと、
あの頃の私はきっと、りかちゃんの“ファン”だったんだと思う。
人前で輝いている誰かに、心が動くって、
きっとどこかで自分の未来を重ねていたのかもしれない。
…なんて思っていたけれど、
あとになって友達にこう言われたことがある。
「純花にも“ファン”いたんだよ」って。
「え、ほんとに?」と照れ笑いしながらも、
なんだかちょっと嬉しかった。
誰かを見て「好きかも」「かっこいいな」って思う気持ちは、
女子校では、日常のなかにそっと溶け込んでいた。
あの頃感じた“好き”は、
まっすぐで、やさしい、ちょっと不思議なときめき。
それもまた、私の“看護のたね”のひとつかもしれない。
■ひとことメッセージ
恋じゃなかったかもしれない。
でもたしかに、あの頃の私は、
あの子をずっと目で追っていた。衛生看護科に通っていた高校時代。
女子校の空気って、独特だと思う。


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