看護の勉強に明け暮れていた衛生看護科の毎日。
そんな中で迎えた文化祭は、学生にとって数少ない“はじける時間”だった。
その年、私たちのクラスは「白雪姫」を演じることに決まった。
私はなんと、その白雪姫の主役をやることになった。
もう1人の友達とダブルキャストで交代しながら演じる形。
嬉しいけれど、心のどこかで「本当にできるのかな…」と不安でいっぱいだった。
そんな私の背中を押してくれたのが、みゆきちゃんだった。
彼女は、宝塚に憧れていた私の“夢見る気持ち”をいつも受け止めてくれた。
放課後、一緒に台本を読みながら、何度も何度も練習に付き合ってくれた。
クラスの練習をしきってくれたのも、みゆきちゃん。
その存在があったからこそ、私は舞台に立つことができたんだと思う。
本番当日、事件は起こった。
小道具がない。えっ、どうするの!?
リハーサルとは違う流れ、焦る気持ち。
でも、舞台は待ってくれない。
白雪姫のドレスを、もう1人の主役の友達と交代で着回す。
汗だくになりながら、袖で必死に着替えた。
あのときの慌ただしさと、笑いながら「いける!いけるって!」と声をかけてくれたみんなの顔、今も忘れない。
そして、もう一人、記憶に残っている人がいる。
それが、りかちゃん。
バレエ経験者の彼女は、舞台上でのダンスシーンを担当していた。
その美しい動き、しなやかな表現、凛とした姿。
私は舞台袖から、その姿を見ながら、
ただただ感動していた。
もしかしたら、あのとき私は、りかちゃんの“ファン”だったのかもしれない。
今でも彼女は、本物のバレリーナとして舞台に立ち続けている。
あの瞬間の輝きは、ずっと続いていたんだと思う。
文化祭の舞台は、看護とは一見関係ないようでいて、
人前に立つことの緊張感や、誰かと一緒に作り上げる喜び、支えてくれる仲間の存在、
そうしたすべてが、今の私の“看護のたね”になっている。
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